ボクシングWBOアジア・パシフックバンタム級王者勅使河原弘晶(28=輪島功一スポーツ)が2度目の防衛戦を前に、鮮やかなシルバーヘアで前日計量をパスした。13日、都内の日本ボクシングコミッションで、挑戦者の同級4位帝里木下(32=千里馬神戸)とともに計量に臨み、王者は53・5キロ、帝里は53・4キロで一発パスした。

 計量当日朝、染めてきたばかりという銀髪で登場した勅使河原は「明日になればもっといい色になっていますよ」と照れ笑い。減量と調整も順調にやってきた手応えがあり「絶好調ですね。相手は世界戦を2度も経験してきた良い選手なのに、ボクがチャンピオンだったのが運が悪かったですね」と自信に満ちた表情だった。

 また同日にはWBOアジア・パシフィックスーパーフライ級王座決定戦も組まれ、同日の計量には同級1位船井龍一(32=ワタナベ)、同級3位ワルリト・パレナス(34=森岡)も出席。51・8キロでパスしたパレナスを横目に51・1キロでクリアした船井は「身長、体格ともに想像通り。自分のリズムでボクシングがしたい」と日本同級王座に続くタイトル奪取に燃えていた。