優勝候補に挙げられていた08年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダルの総合格闘家・石井慧(31)率いるチーム・バガボンドは、優勝したチーム・10thプラネットに1回戦で惜敗した。大将戦の5対5で決着がつかず、続く受けた指導の数も全く同じ、最後は大将同士の優劣を決める審判の旗判定で初戦敗退となった。

 石井自身は中堅で出場。体格差のあるジオ・マルティネス(米国)を関節技で追い込みながらも一本を奪えずに引き分け「ボクが取らないとダメだった。逃げられたが、すごく気持ちの強い選手だった」と残念がった。体重差が20キロ以上あるため、通常の8分ではなく、短い4分だったことを引き合いに「ギャラ泥棒といわれますね」と苦笑。4月の同1大会(両国国技館)でも4分間で引き分け、1回戦敗退だったため「今回も4分でギャラをもらってかえるなんて…。この試合に向けてキャンプ6週間、片道15時間のフライトで大会に来たのですが…」と肩を落としていた。