ヒデオ・イタミ(37)がクルーザー級のライバルを下し、存在感を示した。

 試合前には「(ムスタファ・)アリは、オレが誰か、まだ分かっていない。オレをマジにしたらどうなるか思い知らせてやる」と意気込みながらアリとシングル戦で激突した。

 試合序盤からイタミは決めぜりふの「リスペクト・ミー」と言いながら、感情むき出しにアリの顔面を蹴りつけた。さらにエプロンの攻防で豪快なドロップキックに成功。コーナーポストに吹き飛ばすと、その後も容赦なく蹴りつけダメージを与えた。

 相手のスーパーキックや豪快なパワーボムを浴びたものの、負けじとファルコンアローで反撃。白熱の攻防からイタミはスチール階段に誤爆し、セカンドロープからのDDTも食らって劣勢に立たされたシーンもあったが、トップロープでバランスを崩したアリを逃さず攻撃。串刺しドロップキック3連発し、フォールを奪った。実力者アリを撃破し、イタミが再びクルーザー級王座挑戦への道をたぐり寄せた。