ボクシングIBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮佑(28=セレス)が、万全の仕上がりをアピールした。8日に千葉・柏のジムで、16日のV2戦へ向けて公開練習でスパーリングを2回披露した。「夏は苦手も絶好調」と宣言の裏には、移転効果があった。

 入門から過ごしたジムは半地下1階で窓がなかった。夏場は玄関を開けてあとは扇風機頼り。6月から2面が窓のビル2階に移り、設置したクーラー4台を28度に設定。岩佐は「新しい環境で調子も下がらず、いい練習ができた」と小林会長に感謝した。

 スパーもその分手応えを得た。今回もフィリピンから世界ランカーらパートナー2人を呼んだ。前回は早めに仕上げすぎた反省から3週間で50回に抑えた。岩佐は「短期で集中してできた。1回でも長く防衛し、偉大な日本記録を目指す」と自信を口にした。