ボクシングの前IBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が所属ジム初の世界2階級制覇を目指して転級する。

 22日に東京・五反田のワタナベジムで会見。7月末に同王座を返上し、9月25日に東京・後楽園ホールで、ライトフライ級にて世界主要3団体でランク入りする20戦無敗のチボ・ボナベサ(28=インドネシア)と世界前哨戦(同級10回戦)に臨むことを発表した。

 「今までは練習のこと以上にウエートのことを気にし過ぎて優先順位が変わっていた」と振り返る京口は「(減量が)きついのは変わりないですが。『パワーアップしたな』『変わったな』とファンに思われるような試合がしたい」と決意を新たにした。2階級制覇を目指す前哨戦となり「目標が世界王者だったのに。2階級制覇になって自分もびっくりしています」と新たなターゲットに向けて胸を躍らせた。

 前哨戦の相手として決まったボナベサ18勝(8KO)2分けと無敗の世界ランカー。ライトフライ級でWBA6位、WBO8位、WBC13位にランクされる。以前、前WBA・IBF同級統一王者の田口良一の挑戦者としても挙がっていた実力者だ。渡辺均会長は「勝てばIBF以外の他団体の世界王座も狙えるような相手とやらせたかった。次に勝てば世界戦を考えたい」と期待を寄せていた。