GHCヘビー級王者・杉浦貴(48)が左ひざへの集中攻撃を耐え抜き、5度目の防衛に成功した。この3日間で70分間を戦い抜き、最後は王座防衛で締めくくった。

マサ北宮(29)の挑戦を受け、序盤から体と体がぶつかり合う肉弾戦を展開。途中から左ひざを痛めつけられ、得意技のランニングニーの破壊力も半減した。北宮にひざをキャッチされ、ブレーンバスターで投げられた後、前後から左ヒザを低空スピアーで攻められてもん絶。故マサ斎籐さん仕込みの監獄固めで絞められた。

エルボー連発でも引かない挑戦者に五輪予選スラムで投げ飛ばしたが、3カウントを奪えず。逆にサイトースープレックスを2発浴びて窮地に陥った。3発目を狙われたところで、前方首絞めで切り返した。そのままリング中央で絞め続け、31分8秒、レフェリーストップでV5防衛に成功した。

試合後には北宮と同じ新世代の中嶋勝彦から「あんたを倒すのはオレしかいない」と挑戦表明を受けると「オレが息の根を止めてやるよ」と受諾した。

8月31日には頸椎(けいつい)完全損傷でリハビリに取り組む高山善広を支援する大会「TAKAYAMANIA EMPIRE」で里村明衣子と組み、男女混合戦で9分56秒の試合を戦った。9月1日には丸藤正道20周年興行となるノア両国大会で、秋山準とのタッグ戦で30分ドロー。V5戦は31分8秒と3日間で計70分間の試合を戦ったことになる。

杉浦は「プロレスは楽しいし、最高だなと。高山さんの大会も、昨日もすごく良い空間だったし、今日もみんながいい空間をつくってくれている」とファンに感謝していた。