ボクシングのWBO世界スーパーフェザー級王者伊藤正雪(27=伴流)が6日、都内の所属ジムで練習を再開した。7月28日、米キシミーで同級1位クリストファー・ディアス(プエルトリコ)との同王座決定戦を制し、新王者として年内に初防衛戦を控える。

8月上旬の帰国後、祝勝会や関係者へのあいさつ回りと並行しながらロードワークを続けてきたという。ジムではシャドーボクシング中心のメニューで体を動かし「12月に試合があると思って準備を進めたい」と意欲。10月には静岡市で合宿し、11月には渡米して本格的なスパーリングに臨む予定となっている。

「今までは世界王者になることが最終目標だったので、新たな目標を決めた」と伊藤。世界最速の3階級制覇を成し遂げた現WBA世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)をターゲットとして挙げ「1年後には倒したいと思っています」とビッグな目標を口にした。

そのためには階級転向を伴うが「自分はスーパーライト級までは当たり前に見ていけると思います」と複数階級の制覇を視野に入れた。