ボクシングの元世界3階級王者で昨年大みそかの引退を経て、8日(日本時間9日)に「SUPERFLY3」(米カリフォルニア州イングルウッド、ザ・フォーラム)で1年5カ月ぶりの復帰戦に臨む井岡一翔(29=SANKYO)が6日、同所で合同会見に出席、メディカルチェックを行った。

「SUPERFLY」は米国のプロモーター、トム・ローファー氏が主宰する軽量級メインのシリーズ。フライ級からスーパーフライ級の転向した井岡は現在WBA同級2位。WBC、WBO同級3位でWBCではトップコンテンダー(世界タイトル挑戦の最優先選手)のシルバー王者マクウィリアムス・アローヨ(32=プエルトリコ)と対戦する。

井岡は「グッド・アフタヌーン」と切り出し「関係者の皆さんに感謝しているので、9月8日、セプテンバー・エイスは盛り上がる試合ができるよう全力を尽くしたいと思います」。英語少々、ほぼ日本語のあいさつを「サンキュー・ベリマッチ」と締めた。

合同会見は元WBO・WBA統一フライ級王者ファン・エストラーダ、WBOスーパーフライ級王座決定戦を行うドニー・ニエテスとアストン・パリクテら世界の強豪と同席した。華やかな舞台にも「普通通りの記者会見という感じ」と特別な緊張はなかったというが、他の選手が1分以上もトークを展開したのに比べ、あいさつはわずか26秒だった。「本当は英語でもっと思いを伝えたいけど、しゃべれないので。少しずつ単語を覚えたい」。7日は前日軽量。「このチャンスをいただいて、相当の覚悟がある。自分の中で大きいこと、人生をかけて取り組んでいる。分岐点になると思う」と気を引き締めていた。