UFCウエルター級王者タイロン・ウッドリー(36=米国)が無敗の挑戦者を下し、4度目の防衛に成功した。

同級タイトル戦5分5回で、17勝1分けの戦績を誇った同級2位ダレン・ティル(25=英国)の挑戦を受け、2回4分19秒、ダースチョーク(裸絞め)で勝利を収めた。再びベルトを腰に巻き「今回の勝利はかなりうれしい。コーチに感謝だ。それから、この結果を支えてくれたみんなにもありがとうと言いたい」と感謝を口にした。

182センチと長身のティルに対し、175センチの王者は執拗(しつよう)にテークダウンを狙いにいった。1回はケージ際で膠着(こうちゃく)状態が続き、レフェリーから2度もブレークを指示される場面もあった。2回開始直後、ウッドリーは強烈な右をクリーンヒットさせ、背中から倒れ込んだティルを追い詰めた。上に乗ってパウンドの嵐を浴びせながら、懸命に抵抗する挑戦者の隙を突き、最後は裸絞めでギブアップさせた。

「ティルはタフなヤツだし、グラウンドとパウンドに耐えていたことも驚きはしなかった」と振り返るウッドリーは無敗挑戦者にオクタゴンで下して満足げな表情を浮かべた。さらに「これからも、目の前に現れる相手と戦い続けるだけさ。そして、全員を打ち負かす。俺は史上最強のウエルター級ファイターだ」と自画自賛していた。