ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が横浜アリーナで臨む10月7日のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦のフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)戦チケットの売り上げが1万枚を突破した。所属ジムの大橋秀行会長が18日、明かした。今回は約1万2000席が用意されており、残りは2000席ほどだという。国内開催の井上の世界戦では過去最大の会場となるが、満員間近の朗報に「やっぱり人が多いと気持ちも盛り上がるのでいいですよね」と歓迎した。

井上を含めた3団体の世界王者ら8人による階級最強を決める賞金争奪トーナメントは国内外で大きな注目を集めている。チケットは先月31日から大橋ジム、今月15日からはチケットぴあで発売が開始されており、大橋会長も「完売する前に購入してほしい」と呼びかけた。井上本人はこの日、パヤノと同じサウスポーのアマチュア選手を練習パートナーに4回のスパーリングを消化。今週中にはスパーリングを打ち上げ、パヤノ戦に向けて最終調整に入る。世界最強を目指すトーナメント開幕戦の機運がぐっと上がってきた。