ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)の今後について本田明彦会長が20日に取材に応じ、元3団体統一同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との対戦の可能性が残っていると明かした。

15日に米国で行われた2団体統一(WBAスーパー、WBC)世界同級タイトルマッチで、挑戦者の元2階級制覇王者アルバレス(メキシコ)に0-2の判定負けで初黒星を喫したが、以前より両者の間で東京ドームでの興行の交渉が進んでいた。王座陥落したことで消滅と思われたが、「評価は落ちていない。タイトルが無くても戦う価値がある選手」と8年間も王者であり続けた実績を分析。「ゴロフキンの気持ちしだい」と述べた。村田は10月20日に米ラスベガスで同級2位ロブ・ブラント(米国)との2度目の防衛戦を迎えるが、「内容が問われる。圧倒的に勝たないといけない」と見定めた。

村田本人はこの日は都内のジムで調整に励み、「あと1カ月ですね。調子は良い」と強調した。ゴロフキンを含め、今後のマッチメークを円滑に進めるためにも、内容が問われる一戦になる。