地元出身のミドル級ランキング12位チアゴ・サントス(34)が、メインイベントを勝利で締めくくった。

選手負傷欠場で、6日前の参戦オファーを受けて出場したエリク・アンダース(31=米国)とライトヘビー級5分5回で激突。3回終了TKO勝ちを収めた。

序盤から積極的に攻撃を仕掛けてきたアンダースに応じるように、サントスは強力な打撃で襲いかかった。テークダウンを狙われ、3回にはあごにもパンチをもらった。1度はテークダウンから背後を奪われそうになったが、うまく逃げ出して立ち上がるとひざ蹴りで応戦。同回終盤時には、腰に組み付いてきた相手に覆いかぶさるように鋭いエルボーを打ち続けてダメージを蓄積させた。

3回終了後、自力で立ち上がれないほどにアンダースを追い込み、レフェリーストップによるTKO決着となった。地元で勝利を飾ったサントスは「コーチたちとトレーニングパートナーのみんなに感謝したい。1週間前だったのに試合を受けてくれたエリクにもありがとうと伝えたい。勝ちも負けも俺たちの人生の一部だ。一番大事なのはどう行動するか、相手をどれだけリスペクトするかだ」と対戦相手に敬意を表した。

またサントスにとってサンパウロはUFCファイター育成番組「ジ・アルティメット・ファイター」のブラジル・シーズン2のトライアウトを受けた思い出の場所。「自分にとって本当にスペシャルな街だ。おかげでUFCの一員になれた」と感慨深げだった。