12年ロンドン五輪ボクシング男子バンタム級銅メダリストの東洋太平洋フェザー級王者清水聡(32=大橋)が12月3日、東京・後楽園ホールで4度目の防衛戦に臨むことが12日、発表された。7勝(7KO)の清水が、16勝(10KO)の同級5位上原拓哉(22=アポロ)の挑戦を受ける全勝対決となる。

同日に横浜市の所属ジムで会見に臨んだ清水は、7日のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ1回戦で、同門のWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が70秒KO勝ちを収めたことを挙げ「格好良すぎて反則ですね。素晴らしい試合をしてくれて大橋ジムの勢いがついた。ボクもいい勝ち方をして次の世界戦につながるような試合をしたい」と意気込んだ。

7連続KOを継続中で、期待されるのはもちろんKO劇となる。ロンドン五輪で対戦した現WBO世界スーパーバンタム級王者アイザック・ドクボエ(ガーナ)も8月の大竹秀典戦で1回KO勝ちを飾っていることも刺激になっている。清水は「1回KO(を狙う)と言っちゃおうかな…」と苦笑いしながらも「どこかでKOを狙いたいと思います」と意識を高めた。

WBC5位、IBF4位と世界ランキング入りしている清水について、師匠の大橋秀行会長は「デビュー時と比べ、今は試合を重ねるごとに、ぐんぐん良くなっている。来年は世界戦になると思うので、絶対勝てる状態したい」と期待を寄せていた。