ボクシングのWBC世界スーパーバンタム級2位の亀田和毅(27=協栄)が、11月12日に東京・後楽園ホールで2階級制覇をかけて1位のアビゲイル・メディナ(30=ドミニカ共和国)と対戦するWBC世界同級暫定王座決定戦が、インターネットテレビ局AbemaTVで同日午後5時から独占生中継されることが17日、同局から発表された。

和毅と兄の興毅氏(31)はニッカンスポーツコムの単独取材に応じ、3階級制覇を達成した興毅氏、2階級制覇の大毅氏に続き、和毅が3兄弟での2階級制覇を達成した暁には、亀田家として3つ目のギネス世界記録を申請することに、強い意欲を見せた。

和毅は、王者レイ・バルガス(27=メキシコ)が肩の故障で手術するため、WBCが暫定王座戦を指令したことで決まった3年ぶりの世界戦が、AbemaTVで生中継されることを喜んだ。「今はネットでも見られる時代で、AbemaTVも視聴者はメチャ見てる。今回(AbemaTVが手がける生中継の)初の世界戦が俺の試合。うれしいし、良い試合をして視聴者に喜んでもらえたらいいと思います」と笑みを浮かべた。5月5日に開催された興毅氏の引退試合の前座で、ダニエル・ノリエガ(メキシコ)に判定勝ちした世界前哨戦もAbemaTVで生中継されたが「前回は、お兄ちゃんのアンダーカード。今回はメインを張れるんでうれしい。俺のチャンピオンになる姿をみんなに見て欲しい」と闘志を燃やした。

すると、隣にいた興毅氏が「今回も、ギネス記録や。3個目、いきますか? 認められたらいいですよね。ギネス3冠や!!」と切り出した。亀田家は、和毅が13年8月1日に興毅氏、次兄の大毅氏に続き、WBO世界バンタム級王座を獲得して世界王者になった際「世界ボクシングタイトルを獲得したもっとも多い兄弟」としてギネス世界記録に認定された。さらに同年9月には、大毅氏がIBF世界スーパーフライ級王座決定戦に勝ち、WBOバンタム王者の和毅、当時WBA同級王者だった興毅氏とともに世界王者となり「メジャー・ボクシング・タイトルを同時に獲得している最も多くの兄弟」として、2カ月連続でギネス世界記録に認定された。

和毅は、興毅氏の言葉を聞き「まだまだ、いくから」とギネス3冠達成に向け、気合を入れた。【村上幸将】