ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が準決勝進出を決めたワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)の1回戦、IBF世界同級タイトルマッチは20日(日本時間21日)、米フロリダ州オーランドで開催される。同地で前日計量が開かれ、王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)は118ポンド(約53・5キロ)のリミットでパス。指名挑戦者となる同級3位ジェイソン・マロニー(27=オーストラリア)は再計量で100グラム少ない117・6ポンド(約53・4キロ)でクリアした。

この勝者が来年2月にも米国で開催見通しの準決勝で井上と激突する。戦前予想で優位に立つロドリゲスは「WBSSに参戦できて幸せ。オーランドでの試合もうれしいことだ」とあいさつした上で「12ラウンドを戦う準備はしてきた。しかし12ラウンドの前の試合は終わるだろう」と自信をのぞかせた。

一方のマロニーは約3週間前からオーランド入りし、調整してきた。「100%の準備をしてきた。ハードな練習もこなした。IBFベルトなしでリングを下りることはない。この仕事を成し遂げ、王座を家に持って帰る」と口調を強めていた。