ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が今日20日(日本時間21日)、当地のパークシアターで2度目の防衛戦のゴングを迎える。19日(同20日)、前日計量では同級3位ロブ・ブラント(28=米国)ともに一発パスした。

現地の見立てを見返せ-。村田の2度目の防衛戦のオッズでは、会場のパークシアターを管理するMGM社の賭けで判定決着優勢とした。

同級3位ブラントに対し、11回以降、判定まで含めたケースで試合が終わる倍率が1・62倍、10回までに試合が終わるケースが2・4倍となった。勝者は問わないオッズになるが、KO決着よりも判定まで含めた長期戦の方が有力視されている。勝利者予想では村田の勝利が1・62倍、ブラントの勝利が4・5倍と大きく差は開くが、日本人王者の快勝を予想する向きは少ないと言えそうだ。

村田は前日計量を終えると、作戦の一端を披露した。「(KOは)前半はない。前半はしっかりと相手のパンチを見切ることが大事。中盤以降、しっかりとプレッシャーをかけ、強いパンチを打ち込んで、ぶん殴ってやりたい」。勝負を仕掛けるのは5回から。技巧派でフットワーク巧みな相手を一気に追い込み、地元の予想を裏切ってみせる。