ボクシング日本ミドル級タイトルマッチの前日計量が2日に都内で行われた。同級王者竹迫司登(27=ワールド)は100グラムアンダーの72・4キロ、同級3位佐々木左之介(31=ワタナベ)はリミットの72・5キロでクリアした。竹迫は3月に王座を獲得以来の初防衛戦で、佐々木は6年ぶりの王座挑戦で返り咲きを狙う。

竹迫は挑戦者が現れず、6月にはノンタイトル戦をこなした。初のメインに「空回りで課題が多く残った」という。デビュー以来9戦全勝でオールKO勝ち。「タイトルというより、キャリアアップに一戦一戦が大事。KO記録をつないでいきたい」とKO防衛を期す。

前世界王者村田のアマ時代最後の相手で、プロ入り後にスパーもした。「日本代表が負けて、世界にはもっと強い人がいると実感した。来年には海外での合宿などもやりたい」と話した。

佐々木は2月にやっと連敗を5で止めると、チャンスがめぐってきた。12年の王座初挑戦では湯場を4回KOに「ボクは番狂わせメーカー。あの時に似ている。必殺技のブラインド・タイガーで勝つ」と宣言した。

交通事故で左足首を4度手術、網膜剥離、眼窩(がんか)底骨折などの苦難も乗り越えてきた。「頭脳とスキルでは上だと思う。倒さずとも、玄人受けする試合で、ベルトを奪い返す」と誓った。