ボクシングで50戦無敗の元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(41=米国)が、大みそかにさいたまスーパーアリーナで開催される総合格闘技RIZIN.14に参戦し、デビュー32連勝を飾ったキックボクシング界の“神童”那須川天心(20)と対戦することが5日、都内で行われた会見で発表された。

メイウェザーは会見の中で「自分に関係性のある選手の参戦の可能性を広げたり、私も参戦していく展開に取り組んでいきたい。アンビリーバブルなすばらしい会社であり、パートナーだと思う」と、今後のRIZINへの継続参戦を示唆した。

一方、RIZINの榊原信行実行委員長も「中長期的な向き合いを組み立てていくということでお互い、話が出ている」とメイウェザーの発言を認めた。その上で「今回は新しいチャレンジ。若い選手の育成もしたいし、アジアの中で、もっといろいろな形で僕らと組んで…世界中にネット環境が整った中で見てもらえる。米国に閉じこもって、ボクシングの中だけのことに固執することはないだろうということ」とメイウェザー側の思惑を代弁した。

さらに、榊原信行実行委員長は「RIZINのシリーズでいくのか、別のシリーズを立ち上げるのか…」と、メイウェザーとともに、新たなシリーズを立ち上げる可能性まで示唆した。

一方で、メイウェザーと戦う、那須川を世界に売り出したいという考えも強調した。「世界中の人が那須川天心に驚けばいいと思う。アジアで1番強いのは(ボクシング6階級制覇のマニー)パッキャオだと思っている人が、ほとんどだと思う。違う、こんなすごいヤツがいる、というのを世界に知らしめたい。すごい日本のスーパースター天才がいるということを…我々と天心にとってのチャレンジ」と熱っぽく語った。【村上幸将】