ボクシングのWBO世界世界フライ級王者の田中恒成(23=畑中)が8日、名古屋市内の同ジムで本格的な練習を再開した。9月24日に行われた木村翔(29)とのタイトルマッチがWBO年間最高試合に選出され、パナマでの表彰式から帰国したばかり。

ダイヤが埋め込まれた3階級ベルトをお披露目した田中は「日本人同士の試合にもかかわらず、世界に評価をしてもらったことがうれしいです。来年もおもしろい試合をします」と語った。

初防衛戦は、来春に名古屋で、元WBA&IBF世界ライトフライ級王者田口良一(31=ワタナベ)と対戦する可能性が高くなった。当初は昨年12月31日に統一戦が行われる予定だったが、田中の眼窩(がんか)底骨折で破談になった因縁の相手だ。畑中会長は「話を進めていることは事実です」と明言。既に電話で交渉を進めているという。

田中は「田口選手とやりたい気持ちが強い。正式に決まればうれしいですし、全力でやります。もしやれるなら、勝つだけでなく倒しに行きたい」と言い切った。