キックボクシング界の「神童」那須川天心(20=TARGET/Cygames)が、大みそかの格闘技イベントRIZIN14大会(さいたまスーパーアリーナ)での対戦発表から一転、試合中止の意向を表明したボクシング元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(41=米国)との対戦に望みを捨てていないことを明かした。

11月17日に東京・両国国技館で開催されるキックボクシングイベントRISE129大会で、内藤大樹(22)と57キロ契約3分3回で対戦する那須川は9日、千葉・松戸市のジムで練習を公開。

「メイウェザー選手と(試合が)なくなったとなってますけど、本当になくなったのかが信じられないですし。まだ自分の中で何とも分からない状態なので」と知りうる現状と心境を口にした上で「落ち込む状態じゃないというか。多少どうなのかなとも思いますけど。そういうことをするので有名な人だし、何とも思わない。どうなるか分からないですし、まだやれるかもしれないし」と、対戦への希望を持ち続けている気持ちを明かした。

現在は1週間後に控えた内藤戦だけに「集中しています」と強調。「メイウェザー選手のことも内藤選手との試合が終わってから考えようと思っていた。まだボクシングの練習もしていないし、内藤選手のことしか考えていない」と15年8月以来約3年ぶりの再戦に向けて気を引き締めた。

また5日のRIZIN14大会発表会見後、昨年8月にメイウェザーとボクシングマッチで戦った元UFC2階級同時制覇王者コナー・マクレガー(アイルランド)がメイウェザーと那須川の会見の状況などについて挑発的な意味も込めながらツイッターでコメントしたことにも笑顔をみせ「マクレガー選手とかも反応してくれて。自分のことを知ってくれているのが分かってうれしいですね」と声を弾ませた。さらに英文でマクレガーにツイート返信した文面については「英語は相談して。勉強中だったので」と苦笑いを浮かべていた。