全日本プロレスは11日の後楽園大会で、5日に60歳で亡くなったダイナマイト・キッドさん(英国)の追悼セレモニーを行った。

試合前に全選手がリングサイドに立ち、渕正信(64)が、遺影を抱いてリングに上がり、追悼の10カウントをささげた。

キッドさんは、初代タイガーマスクのデビュー戦の相手など、新日本プロレスで活躍した後、全日本に移籍。いとこの、デイビーボーイ・スミスとのタッグで人気を博した。渕は「若かったね。60歳で亡くなったキッドの遺影を、来年65歳になるオレが持つなんて。試合をやっていて、気持ちのいいレスラーだった。全日本は体の大きな選手が多かったから、結構体を大きくするために無理していたな。もう2度と会えないと思うと、もうちょっといろんな話を聞きたかった」と目に涙を浮かべながら話していた。