新日本プロレスの後楽園大会が14日行われ、プロレス大賞4度目のMVPを獲得した棚橋弘至(42)が、来年1・4東京ドーム大会の前哨戦で勝利した。

棚橋は、ウィル・オスプレイ(25)、真壁刀義(46)、矢野通(40)とのカルテットで、1・4東京ドームで戦うIWGPヘビー級ケニー・オメガ(35)、飯伏幸太(36)、高橋裕二郎(37)、チェーズ・オーエンズ(28)組と対戦。途中、宿敵オメガとエルボーを打ち合うなど火花を散らした。最後は棚橋がオーエンズを倒したところに、オスプレイがストームブレイカーでとどめを刺し、14分57秒で決着した。

棚橋は満員の観客に向かって4度目のMVPを報告するとともに、1・4で「8度目のIWGPチャンピオンになります」とタイトル奪還を宣言。エアギターパフォーマンスの要望には「ごめん。ギター忘れてきちゃった」とおどけ、「俺が勝つときにしかやらないから」と出し惜しみした。

その後のインタビューでは「年内残すところ、あと1試合…。あちこち全国をまわって、いろんな場所で(ファンに)会えることがすごくうれしいし、プロレスラーになってよかったと思う」と充実の1年を満足そうに振り返った。さらに「この挑戦権も、G1クライマックス優勝も、映画の主演も、『情熱大陸』(出演)も、MVPも、俺が、力で、勝ち取ったから」と声を強め、「必ずドームも全力でベルト取りにいきます」と力強く締めくくった。