日本人初世界4階級制覇をかけ、大みそかにマカオでWBOスーパーフライ級王座決定戦に挑む同級3位井岡一翔(29)が14日、都内で練習を公開した。サラス・トレーナーを相手に約30分間、シャドーでコンビネーションやフットワークを確認。キレのある動きで好調をアピールした。

相手の同級1位ドニー・ニエテス(36=フィリピン)は3階級制覇の強敵。「簡単な相手ではない。頭のいいボクサー。変化をつけたパンチが必要になってくる」と攻撃の引き出しを増やして決戦に備える。

昨年大みそかに電撃引退も、今年復帰。以来拠点を置かずにジムを転々としながら「もう1度ボクシングと向き合うところから」と愚直に練習を続けてきた。出稽古で100ラウンド超のスパーリングをこなし、仕上がりは順調。「4階級制覇して歴史に名を刻みたい」と力強く宣言した。