新日本プロレスの来年1月4日の東京ドーム大会で戦うIWGPインターコンチネンタル選手権王者クリス・ジェリコ(47)と内藤哲也(36)が15日、都内で会見を行った。

今年1月の後楽園ホール、5月の福岡両大会でジェリコが内藤を急襲したことで、2人の因縁は勃発。6月の大阪城ホールでは内藤がジェリコに敗れ、インターコンチネンタルの王座を受け渡した。11日に公開した自撮り動画でジェリコを“世界のスーパースター”と皮肉っていた内藤は、この日も「世界のスーパースターですよ。そんな簡単にスケジュールをおさえられるはずがない。なのに、なぜか世界のスーパースター、クリス・ジェリコさんがこの場所にいる。もしかして、やっぱり、ヒマなのかなぁ…」と挑発。大阪城での敗戦を「人生最大の汚点」とし、「あのベルトが欲しいか欲しくないかって言ったら、ハッキリ言ってあまり魅力を感じないけどね。でも、これ以上、このクリス・ジェリコさんに大きい顔をされているのは、やはり面白くない。ちょっと、リセットしたい」とリベンジを宣言した。

対するジェリコは、再戦しないと話していた内藤とのカード実現について、「うるさいハエのように、ずーっと自分のまわりをブンブン飛び、払いきれなかった。払いきれないハエはたたきつぶすしかない」と説明。勝利に自信をみせた。

一触即発の雰囲気の中、たまらずジェリコが立ち上がって「内藤、お前はバカ野郎だな。俺の言ってることが分かってるのか」とふっかけると、内藤は「アイ、アンダースタンド」と応え、水を含んでジェリコの顔に放出。激高したジェリコが内藤に襲いかかって、しばらく激しくもみ合い、会見会場は騒然となった。若手選手がジェリコをおさえて2人を引き離すと、内藤は「トランキーロ。あっせんなよ!」と不敵に笑い、「アディオス」とさっそうと退場した。

残されたジェリコは興奮したまま、「もし(1月4日の)チケットを買っていないやつがいるなら、今から買え。その日は内藤のキャリアが終わった日として歴史に残る。東京ドームはあいつの葬式だ」と話し、最後に机を蹴飛ばして会見を締めた。