大みそかにマカオで行われるトリプル世界戦の予備検診が29日、現地のマカオボクシングハウスで行われた。

WBO世界スーパーフライ級王座決定戦で、日本ボクシング界初の世界4階級制覇に挑む同級3位井岡一翔(29)は対戦相手の同級1位ドニー・ニエテス(36=フィリピン)と対面。9月8日に米カリフォルニア州イングルウッドで行われた「SUPERFLY3」でともに出場しており「何度かイベントで顔を合わせて、控室も一緒だった。特にどうということはないですね」と落ち着いた様子で語った。

予備検診はありえない結果だった。17年4月にフライ級で行った前回世界戦からスーパーフライ級に階級を上げたにもかかわらず、胸囲が88・4センチから83センチと5・4センチ、リーチが168・7センチから158センチといずれも大幅にダウンした。各選手が超アバウトな測り方に首をかしげる中で「僕はいつもですが、数値は全く気にしてない。動きは間違いなくよくなってきているので、それを試合で出せるかどうかだけです」。気にするそぶりや動揺を一切見せず、自分が実感する手応えだけを信じていた。