浅倉カンナ(21=パラエストラ松戸)が1本負けし、スーパーアトム級初代女王の座を逃した。米団体で世界王者にもなった実力派ベテラン浜崎朱加(36=AACC)との対戦。2回4分34秒にタックルを返されての腕ひしぎ十字固めで敗れた。

1回は立ち技でパンチの応酬になった。浅倉の左手が浜崎の右目に入って一時中断。再開直後に浜崎が積極的に攻め、時にはスイッチしながら右の鋭いパンチに、浅倉はなかなか中に入れなかった。

2回も浜崎が右ハイなどで攻めたところで、浅倉がタックルに。倒すまでに行かず、コーナーポストに追い込んで押し合い。ここで足を払われて逆に倒され、マウントをとられた。柔軟な体でエスケープにいくが右腕をとられる。必死に逃げようとしたが、腕ひしぎ十字固めにギブアップした。

昨年GP決勝でRENAを破って名を挙げ、今回も10月から米サンディエゴで単身武者修行した。「一緒に頑張ろう」と誓っていたメインを戦う恋人の那須川に、いい弾みをつけることもできなかった。

浜崎は柔道から08年に転向し、15年に世界王者になり、RIZINには今年5月から参戦して連勝していた。1回は立ち技の展開に「すぐにタックルにくると思った。私も寝技が得意なので打撃戦になったが、ボクシングも練習していたので」と対応。最後は1本を決めたが「関節が柔らかいので1本とれると思わなかった。大みそかは特別な場所で一生の思い出になる。ベルトをとったからには防衛していきたい」と話した。