大日本プロレス後楽園大会のメインBJW認定デスマッチヘビー級選手権で、観客の持ち込みによる34万4440個の史上最多の画びょうデスマッチが行われた。王者高橋匡哉(32)が“デスマッチドラゴン”こと挑戦者伊東竜二(42)を退け、2度目の防衛に成功した。

高橋は今月2日の初防衛戦後、次戦で対戦する伊東のデビュー20周年にかけ、画びょう2万個マッチを提案。すると伊東が「全然足りない」と、ファンからの提供による史上最大の画びょうマッチ案をぶちあげた。当初は20万個を目標としていたが、13日までに郵送や会場持ち込みを含め、集まった数は25万超。この日も大量の提供があり、予想をはるかに超える34万に達した。

試合は両者がバケツでリングに画びょうをまいてスタート。伊東は粘着テープをつけたバットに画びょうを付け、高橋を殴打。さらに高橋の口に含ませて殴るなど、あの手この手で画びょう攻めした。だが、王者高橋も負けじと追撃。盛り上がった画びょうの山に向かって伊東をブレーンバスターで投げ、最後は蛍光灯の上にジャックハマーでたたきつけ、沈めた。きらきら光る黄金のマットと、2人の血しぶきのコントラストに観客は大興奮。伊東はデビュー20周年記念の画びょうマッチを勝利で飾れなかったが、ファンに34万個の提供を感謝した上で「チャンピオンとなって(デビュー)34年目まで防衛したい」と宣言した。

試合後には、木高イサミが乱入し、高橋への挑戦を表明。この1月に2度防衛戦を行った高橋は「1カ月に3回防衛戦やるバカがどこにいるんだ」と断ったが、伊東の「チャンピオンなら逃げるな」というあおりを受けて一転、挑戦を受諾。27日の名古屋大会での3度目の防衛戦が決まった。

高橋は「1カ月に3回タイトルマッチしたやつはいないでしょう。今日34万個の記録もつくり、大日本の歴史に記録を刻んでいきたい」と息巻いた。さらにファンに対し、「絶対に今日のことはまねしないでください。僕らは超人だから出来るんです」と忠告した。