WWEの「黒のアーティスト」中邑真輔(38)が27日のPPV大会ロイヤルランブル(米フェニックス)でUS王者ルセフに挑戦すると15日(日本時間16日)、発表された。

昨年12月25日の米フレズノ大会で臨んだ防衛戦でルセフに敗れて王座から陥落した中邑は、19年に入って執拗(しつよう)に現王者を襲撃してきた。まず1日に放送されたピッツバーグ大会ではリング上での王座奪取のお祝いに乱入。ライダーキック、キンシャサなどでルセフ夫妻に大きなダメージを与えた。

8日のジャクソンビル大会では、ルセフの妻ラナ夫人が襲撃中のアクシデントで負傷したことに腹を立てたルセフに対し、バックステージで再び襲撃し、キンシャサでKOしてきた。両者のPPV大会での激突は必至な状況となっていた。これで中邑は昨年、日本人初優勝を飾った男子30選手が出場するロイヤルランブル戦(優勝者には王座挑戦権)に出場しないことも確実となった。

中邑は昨年7月15日のUS王座奪取から163日間、ベルトを保持。WWE前身団体でUS王者となった佐々木健介の44日、TAJIRIの13日を大きく更新する同王座の日本人最長記録をマーク。「ナカメリカ」と名乗っていた。