08年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(32)が21日、約2年ぶりとなる国内の総合格闘技(MMA)戦勝利に自信を示した。

3月2日、愛知・名古屋国際会議場で開催されるHEAT44大会に初参戦。HEATヘビー級王者カルリ・ギブレイン(31=ブラジル)に挑戦することが18日に発表されたことを受け「彼(ギブレイン)は過去に経験したことがない恐怖を味わうことになるでしょう。コーナーマン(相手セコンド)に言いたい。タオルを投げるタイミングを間違えるな、と。私は彼を再起不能に追い込むだろう」と自信に満ちた口調で宣言した。

同団体からオファーを受けたのは数週間前。クロアチアが練習拠点となるため「(ギブレインの)動画も何もないし分からないですが、ボクがやることは決まっているので関係ない」と平常心を貫いた。17年4月、RIZINでのヒーリング戦(横浜アリーナ)勝利以来となる国内MMA戦。HEATはリングではなく、ケージ(金網)マッチとなり「最初、リングだと聞いてタマタマちゃんが少し縮みましたが、ケージと分かって水を得た魚になりました」と歓迎した。

この国内MMA戦前の2月16日には、昨年12月に続いてセビリアの格闘技興行SBC(セビリアン・バトル・チャンピオンシップ)への再参戦も決定。保持するSBCヘビー級王座の初防衛戦が予定されており、挑戦者は元UFCヘビー級王者リコ・ロドリゲス(41=米国)が浮上している。初防衛戦となるが「ベルトはコーチにプレゼントしているし、別にいらない。お金の方がうれしい」と貪欲な姿勢だ。

5月以降は、賞金総額1000万ドル(約11億円)とされる総合格闘技イベントのプロフェッショナル・ファイターズ・リーグに参戦することが決定済み。石井にとって2019年は充実した格闘技スケジュールが組まれそうだ。