26日に米総合格闘技団体ベラトールのヘビー級GP決勝(米ロサンゼルス・イングルウッド・ザ・フォーラム)を控える元PRIDE同級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(42=ロシア)が23日(日本時間24日)、米ロサンゼルスで公開練習に臨んだ。

ベラトール・ライトヘビー級王者ライアン・ベイダー(35=米国)とのファイナルに備え、同日に米メディアの取材に応じたヒョードルは自らの引退について言及。「正直に言えば、私の年齢ならば現役引退について考えることは多くなっている」と明かした上で「戦いたくないのではない。年齢のこと、故障のこともある」と素直な心境を口した。

ヒョードルは12年6月のペドロ・ヒーゾ戦でのKO勝利後に引退を表明したものの、15年大みそかに日本リングのRIZINで現役復帰。17年6月からベラトールを主戦場としてヘビー級GPに参戦していた。同GPでは18年4月の1回戦で元UFC同級王者フランク・ミア(39)、同年10月の準決勝でチェール・ソネン(41=ともに米国)を撃破し、週末のベラトール241大会で組まれたGP決勝への進出を決めた。「すべての戦いが自分のキャリアで非常に重要なファイトだったが、ベイダー戦はGP決勝なのでもっとも重要な試合になる」と気持ちを引き締めるヒョードルは「ベイダーはトップ選手の1人で素晴らしいファイター。彼はとても頭がいいし、私が今まで対戦した相手とは違うタイプ」と警戒していた。