ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が初めて英国で世界戦に臨む可能性が出てきた。

所属ジムの大橋秀行会長(53)が8日、明らかにした。昨秋から参戦中の階級最強を決めるワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝はIBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との王座統一戦に決まっていたものの、まだ日程や会場は発表されていない。

8日に都内のホテルで開催されたボクシング年間表彰に出席した同会長は「4月か5月、米国か英国でやることになっている。近日中には決まると思う」と説明した。17年9月、米カーソンで海外初世界戦(アントニオ・ニエベス戦)に臨んでいるが、英国上陸となれば初めてとなる。

井上は「相手は決まっているので、あとは日程だけ。4月ぐらいだと思っている。ロドリゲスのイメージはあるのでイメージ通りに対策したい」と口にした。18日スタートの予定で15年7月以来、2度目となるグアムでの走り込み合宿も計画。帰国後から再びスパーリングに入る見通しだ。大橋会長は「5月になったとしたらもう1度合宿もできるだろうし、影響はないと思います」と話していた。