総合格闘技のRIZINに、元柔道五輪2連覇の内柴正人(40)が出場する可能性が浮上した。RIZINは8日、都内で会見し、総合格闘技団体REALとの提携を発表した。REALは、内柴の柔術の師匠でもある山田重孝氏が代表を務める。この日の会見ではRIZINの榊原信行実行委員長が「REALの山田代表と紳士協定を結び、ともに力を合わせて世界一を目指していくことになった」と発表。その第1弾として、REALで活躍するホベルト・サトシ・ソウザが、4月21日、横浜スーパーアリーナで行われるRIZIN15大会で、北岡悟と対戦することが決まった。

今後の両者の交流の中で内柴のRIZIN参戦について「その可能性を視野に入れている」と語った。内柴は、準強姦(ごうかん)罪で実刑判決を受け服役した後、17年9月に出所。その後は、山田代表のもとで柔術を始め、国内外の大会に出場。昨年7月にキルギス共和国柔道連盟総監督に就任し、当地と日本を行き来しているという。

山田代表は「内柴はREALの団体にはいないが、私の弟子。年齢は今年で41歳になるが、肉体的には20代後半でスタミナは桁外れ。RIZIN出場の可能性は十分ある。出場については私に一任されている」と前向きに話した。