元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎(48)の次男でスーパーバンタム級の辰吉寿以輝(22=大阪帝拳)が12日、大阪市内のジムで次戦を発表した。4月5日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で松浦大地(29=ワタナベ)と56・5キロ契約の8回戦を行う。

松浦はプロ11戦6勝(2KO)3敗2分けの右オーソドックス。辰吉は10戦全勝(7KO)で最新の日本ランクで同級22位となった。「左を突いて、足を使うスタイルをもっと極めたい。当然KOで勝つつもりです」と話した。

父との関係は良好だ。最近ではロッキーのスピンオフ映画「クリード 炎の宿敵」を公開日の1月11日に2人で見に行ったという。

「嫁さんは子どもの世話してくれてるからダメなんで、僕から誘いました。まあまあ仲いいんですよ」

映画館では、意外にも父の存在が気づかれなかったようで、映画を見た後は「なんか『気持ちわかるわ~』とか、ブツブツ言うてました」と笑った。

ただし、父からのボクシングに関する“小言”には一切耳を貸さず、マイペースを貫く。日本タイトル挑戦には12位以内にいることが必要で、現在はまだ圏外。「タイトル戦はやりたいですけど、早くという気は全然ないです。ちゃんと力をつけてからやないと、イヤですから」。地道にコツコツというスタイルを守って「ボクサー辰吉寿以輝」を完成させていく。