4月7日の最大の祭典レッスルマニア35大会(米ニュージャージー州)で、ロウ女子王者ロンダ・ラウジーに挑むはずだったベッキー・リンチが挑戦権剥奪のピンチに陥った。

COO(最高執行責任者)のトリプルH、ロウコミッショナーのステファニー・マクマホンの夫妻とリングで対峙(たいじ)したリンチ。

先にトリプルHから先週の暴言を謝罪された。さらにリンチが負傷していた左ヒザのメディカルもクリアとなり、出場停止処分も解けた。ただし、トリプルHとステファニーには「(リンチに)パンチと平手打ちを受けたから」と、謝罪を条件に王座戦を許可することを言い渡された。

リンチは「誰も私の機会は奪えないし、謝罪もしない」と一度は対立したものの、謝れば挑戦できると気持ちを入れ替えた。最後に仕方なく謝罪すると、そこへ王者ラウジー、続けてWWEのトップ、ビンス・マクマホン会長も登場。事態は急展開し、同会長はリンチの謝罪について「態度が気に入らない」と再び60日間の出場停止処分を通達してきた。

60日間となればレッスルマニア35大会が含まれる。すると同会長からはリンチの代理挑戦者として元スマックダウン女子王者シャーロット・フレアーを呼び込み「シャーロットが新ロウ女子王者になるだろう」と一方的に変更してしまった。挑戦権剥奪の事態に、リンチはどう打開するのか-。