プロレスのジャイアント馬場に「32文ドロップキック」を伝授した70年代を代表する名レスラー、プエルトリコ出身のペドロ・モラレス氏が12日(日本時間13日)死去した。76歳。米プロレス団体WWEが公式サイトで発表した。

59年に17歳でWWWF(現WWE)でデビューしたモラレス氏は、両膝を折りたたむようにジャンプして突き出した足裏で相手を蹴り飛ばすドロップキックの名手。甘いマスクと空中殺法でスターにのし上がった。65年にはザ・デストロイヤーを破ってWWA世界ヘビー級王座を獲得。71年には米ニューヨークのマディソンスクエアガーデン(MSG)で、イワン・コロフからWWWF世界ヘビー級王座獲得し、2年10カ月もの間、王座を保持した。

日本には66年3月に日本プロレスに初参戦。74年に全日本、76年には新日本に参戦し、馬場、アントニオ猪木らと激闘を繰り広げた。87年に引退。晩年はパーキンソン病を患っていたという。(デーブ・レイブル通信員)