前同級王者の同級3位岩佐亮佑(29=セレス)が、再起戦で世界戦切符をつかんだ。同級4位セザール・フアレス(27=メキシコ)との一戦に、10回負傷判定勝ちした。判定は98-92、97-93、95-95の2-0だった。

岩佐は昨年8月の同級王座陥落後の初試合で、海外は15年に英国での世界初挑戦以来2試合目。米国では初の試合だったが積極的に打ち合った。フアレスの偶然のバッティングによる傷が深くなり、10回判定に持ち込まれた。岩佐も右まぶたをカットしたが「足を止めてパワーのある選手に勝てたのは自信になる。相手が誰でもどんな形でも必ず王者に返り咲く」と話した。

V2に失敗した相手のTJドヘニー(32=アイルランド)が現在も王者で、1月には高橋竜平(29=横浜光)に11回TKOで初防衛している。試合後にはWBA同級王者ダニエル・ローマン(28=米国)との統一戦を両者がアピールした。このため、岩佐の王座返り咲きを狙う再挑戦は、時期も相手も流動的だ。