ボクシングIBF世界スーパーライト級挑戦者決定12回戦の前日計量が17日に都内で行われた。同級4位近藤明広(33=一力)は63・3キロ、同級7位アピヌン・コーンソーン(22=タイ)は63・0キロ。いずれもリミット63・5キロを下回ってクリアした。

近藤は17年11月に米国で世界初挑戦し、セルゲイ・リピネッツ(29=ロシア)との王座決定戦で判定負け。その後2連続KO中で、2度目の世界挑戦切符をかけた一戦となる。

近藤には節目の40戦目で正念場を迎えた。世界戦の反省から「細かいパンチをもらわないように」と、ガードや頭の位置にバランスを中心に防御に磨きをかけてきた。

1月には7回目となる、タイで約3週間スパーリング合宿に行った。スパーは通算180回を消化した。「調子はバッチリ。経験とパワーは上。前半は気をつけて、中盤からはリードしたい・できれば早く終わらせたい」と話した。

試合当日の18日は長男成(じょう)君の3歳の誕生日になる。調整中にインフルエンザになった。「普段通りがいい」と、同じ自宅ですごしたが感染はしなかった。誕生日と快気祝いのためにも必勝を期す。

現在のIBF王者イバン・バランチク(26=ロシア)は、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に出場している。そのために挑戦権を手にしても、標的は変わる可能性はある。近藤は「勝つことしか考えていない。なにより世界につなげ、そこでも勝てるように、世界戦のつもりで戦う」と意気込んだ。