08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(32=チーム・クロコップ)が3月23日、ポーランドのアトラスアリーナで開催される東欧トップの総合格闘技興行KSW47大会に出場することが20日(日本時間21日)、発表された。

KSWデビュー戦の相手はアントニオ猪木が主宰したIGFに出場経験もある元KSWヘビー級王者フェルナンド・ロドリゲスJr.(31=ブラジル)に決定に決まった。

身長190センチ、体重107キロの体格を持つロドリゲスJr.は通算戦績は12勝4敗。石井は18日にKSW(コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ=ポーランド語で総合格闘技が激突)との契約が発表されたばかりで、元王者との対戦が決まった。KSWの公式ツイッターを通じ、石井は「KSWでヘビー級王者になる」と動画で宣言した。

3月2日、愛知・名古屋国際会議場で開催されるHEAT44大会に初参戦する石井は、HEAT同級王者カルリ・ギブレイン(31=ブラジル)に挑戦する。17年4月、RIZINでのヒーリング戦(横浜アリーナ)勝利以来、約2年ぶりの国内MMA戦で、SBC(セルビアン・バトル・チャンピオンシップ)同級王者として凱旋(がいせん)帰国。「王者対決」を控えており、3月は2試合に臨むことになった。

KSWは04年に設立され、09年のKSW12大会はポーランドの地上波放送で視聴者数650万人をマークするなど同国内でサッカーやF1などと並ぶ人気スポーツコンテンツ。17年5月に開催されたKSW39大会ではワルシャワ国立競技場に5万7000人以上の観衆を集めるなど東欧でもっとも人気と注目を集める総合格闘技イベント。また15年からはRIZINと提携を結び、選手派遣も実現している。