史上初の2冠へ、内藤がまた1歩踏み出した。IWGPインターコンチネンタル(IC)王者内藤哲也(36)が、3月8日から始まるシングルトーナメント戦ニュージャパン杯へ出場する意向を示した。

この日鷹木と組んだタッグ戦で勝利後、「おれはIWGPを取りにいきたいからね。ニュージャパン杯に立候補しますよ」と宣言した。IC王者として出場が実現すれば、13年の中邑真輔以来6年ぶりとなる。

14年以降同杯優勝者はIWGPヘビー級王座、IC王座、15年からはNEVER無差別級王座を加えた3つの王座挑戦権いずれかを選択できる仕組みだったため、挑戦される側のIC王者は出場不可能だった。しかし今年の優勝者は自動的にIWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイトと4月のマディソンスクエアガーデン(MSG)大会で戦うことが決まった。挑戦権が絞られたことで、ニュージャパン杯出場、さらにIC王座を保持しながらのIWGPヘビー級挑戦の道が開けた内藤は「よかったんじゃないですか」と会社の判断を支持した。

ただ、苦言も忘れなかった。「中にはNEVER無差別級、インターコンチネンタル王座がほしい選手もいるわけだから。いまのうちに全員にアンケートとったらいいんじゃない?」とエントリーしている選手の意思を確認するよう会社へ提言。さらに「MSGのメインに立ちたいのであれば、ジェイ・ホワイトと対戦したいのであれば、ちゃんと口に出したほうがいいんじゃないですか。いつも言ってるでしょ。口に出さなきゃ、誰にもなんにもあなたの思いは伝わりませんよ」と無言を貫く選手らにも発破をかけた。

12年には、当時のIC王者後藤洋央紀がニュージャパン杯を制し、IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカに挑戦したが、敗れて2冠はならなかった。