元ヘビー級王者で同級8位ジュニオール・ドス・サントス(35=ブラジル)がTKO勝利で、ランカー対決を制した。同級5分5回で、同級3位デリック・ルイス(34=米国)と対戦し、2回1分58秒、レフェリーストップによるTKO勝ちを収めた。

ヘビーヒッター同士と激突は激しい打ち合いの展開だった。1回終盤、ドス・サントスが回し蹴りをヒットさせ、ルイスも痛がる様子をみせた。直後に右の一撃を浴びたものの、痛みをこらえきれずに腹部をかばうルイスを捕まえ、2回には強烈な右拳からの連打で、マットに倒した。そのまま追撃のパウンドを浴びせたところでレフェリーの制止が入った。

「最高の気分だ。ずっとコンビネーションに取り組んできた。だから、いずれ良いショットをつないでいけると思っていた」と振り返った元ヘビー級王者は「彼は本当に重いパンチを持っているし、向こうもうまくつなげていた。彼のパワーを回避しないといけないことは分かっていた」と冷静に勝利を振り返った。ランカー対決を制し、王座返り咲きに向けてはずみをつけたことは間違いない。

ドス・サントスは「次に誰と戦おうとも気にしていない。自分がアクティブでいられればいい。試合がしたい。もう1度、戦うためにここにいるし、もう1度、ベルトを巻くためにここにいる」と王座挑戦に向けて突き進む姿勢をみせた。