渡辺華奈(30)が、現役ポーランド軍人ヤスティナ・ハバ(28)との美女対決を3-0の判定勝ちで制した。

肘ありの5分3回総合ルール。2回、打撃で上回るハバに右フックをくらった。だが、最終3回には大外刈りを決め、得意のグラウンドに持ち込み、ハバに乗りながらパンチと肘打ちを連打。KOこそできなかったが、昨年大みそかに真珠・野沢オークレアをボコボコにした強敵を圧倒した。

プロデビューからの無敗記録を7に伸ばし、「(女子)フライ級を引っ張っていく存在になりたいので、ベルトを作っていただきたい」とRIZIN側にあらためてアピールした。

元全日本強化選手と柔道界のトップから総合格闘家に転身。17年12月にプロデビューした。約1年半の経験が経て「迷いがなくなった。やっと自分の柔道ベースを生かせるようになってきた」。

大会直前には柔道家時代の先輩で、ロンドンオリンピック(五輪)女子57キロ級金メダリストの「野獣」松本薫と対談。「第六感を呼び覚ませ」とアドバイスをもらっていた。その教え通り、最終回で「自分の本能、体が勝手に動きました」と技が見事に決まった。

「松本さんに自分の柔道技は強いと言っていただいていたので、自信を持っていけた」と現在アイスクリーム屋さんとして活躍する先輩に感謝した。