ボクシングIBF世界フライ級タイトルマッチの前日計量が12日に都内で行われた。同級4位黒田雅之(32=川崎新田)はリミットより200グラム軽い50・7キロ、同級王者モルティ・ムザラネ(36=南アフリカ)は50・7キロでともにクリアした。

計量を終えた2人は恒例のフェースオフで30秒以上にらみあったが、黒田はあくまで冷静だった。6年ぶりの世界戦。「前回とまるで違う。前は地が足についていずフワフワしていたが、今は怖いくらい落ち着いている。ワクワクして楽しみ」と笑みを浮かべた。

6年の間には、日本王座は3度目の挑戦で獲得など3敗と、挫折を味わった。「この舞台に立つために今までやってきた。早くリングに立ちたい」と意気込んだ。

当日計量もあるために、今回はホテルで前泊する。以前は友人と会ったりしたこともあったが、今回は「1人になってゆっくりリラックスしたい」。うどんやおかゆでリカバリーするという。

V2戦となるムザラネは「この時間を待っていた。明日の試合が楽しみ。すべては明日分かると思う」と静かに話した。