WBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)がパパの顔をのぞかせた。18日に英グラスゴーで開催されたワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝でIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)を2回TKOで下し、21日に羽田着の航空便で帰国した。

ファン、報道陣を含めて約300人という大勢の出迎えの中には、1歳の長男明波(あきは)くんの姿もあった。到着ゲートから出てきて発見すると、そのまま抱きかかえ「まさか来ていると思っていなくてうれしかったです」と満面の笑みを浮かべた。

グラスゴーにも駆けつけていた明波くんとは、試合当日夜に1時間だけしか一緒にいる時間がなかったという。今回のWBSSのトランクスには長男の名前をベルト位置に刻んでいることもあり「デレデレでしたね」と苦笑い。オフには家族との国内旅行も計画しており「今は家族とゆっくりしたい。体力面というより精神面の回復がしたい。気持ちが回復したら、また練習を再開したい」。モンスターは、オフモードに入っていた。