ボクシングWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(27=BMB)が、初の地元関西での防衛戦に臨む。7月12日にエディオンアリーナ大阪でV6をかけて、同級1位ジョナサン・タコニン(32=フィリピン)を迎え撃つ。22日に都内で発表された。ダブル世界戦のセミで、メインでは前WBA世界ミドル級王者で同級3位村田諒太(33=帝拳)が、同級王者ロブ・ブラント(28=米国)に再起戦で世界再挑戦する。

拳四朗にとって、関西での試合は16年に東洋太平洋王座獲得以来となる。世界挑戦から1年の半分以上は都内のホテル住まいで、練習は都内の三迫ジムでこなしてきた。試合も15戦中11戦が首都圏開催。「ずっと関西でやってほしいと言われてきた。やっとかなってうれしい」と目を細めた。

京都に生まれ、奈良朱雀高から関大に進んだ。「みんなも気合入って応援してくれるはず。成長した姿を見せたい」と力が入る。関大後援会で当日1000人を目標にしているそうで、大応援団が後押しするはずだ。

タコニンとは16年の初挑戦とV3戦の前に、左対策でフィリピン合宿をし、3日で12回スパーリングを経験している。「パンチがあり、振ってくる。ジャブを突き、足を使って距離をとって」と、すでに対策はできている。

同じ階級で日本記録でもある具志堅の13連続防衛更新を目標にしている。「ここはしっかり防衛して、いろんなベルトも集めたい」と、団体統一戦への意欲を示す。6月からはフィリピンなどからパートナーを呼んで仕上げるつもりだ。