ボクシング前WBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が、米プロモート大手トップランク社肝いりのパートナーとの実戦練習でリベンジ戦への自信を深めた。7月12日、エディオンアリーナ大阪で現王者ロブ・ブラント(28=米国)との再戦を控え、30日には都内の所属ジムで練習。20日から招いたスーパーミドル級が主戦場のウィンフレッド・ハリスJr(23)、アイザイア・スティーン(22=ともに米国)と本格的なスパーリングに入っていることを明かした。

2人ともトップランク社によって1階級上の仮想ブラントとして特別に選ばれたパートナー。村田は「思ったよりも速いし良い選手。今、8キロぐらい体重差もあるので(押し負けないよう)スタミナつくる練習にもなります。特にスティーンはすごく良い相手」と歓迎した。さらに6月上旬にはWBC世界ミドル級8位ルイス・アリアス(28=米国)も新たに加わる。

またリングじゅうにロープを張り、かいくぐりながらシャドーボクシングするメニューも導入。重心を低く構える意識だけでなく、上半身を前後左右に動かすリズム感や方向性が広がり「切り返しのバリエーションは増える」と手応え。雪辱を果たすため、村田が変わっている。【藤中栄二】