「天空の逸女」こと紫雷イオ（29）がWWE初タイトル獲得を逃した。NXT女子王者シェイナ・ベイズラー（38）に挑み、キリフダ・クラッチ（胴絞め裸絞め）でギブアップを許した。

試合序盤、強烈な踏みつけなどで左腕に集中攻撃を浴びた紫雷は原爆固めから619をさく裂させて応戦。場外への月面水爆も成功させて勢いに乗った。さらにミサイルキックからのダブルニーと波状攻撃で追いつめた。

王者の仲間MMAフォー・ホースウィメンのマリナ・シェファー、ジェサミン・デュークの介入には、紫雷のサポートを約束していたキャンディス・レラエが竹刀攻撃で蹴散らして救援。　これで1対1の勝負に集中した紫雷は王者必殺のキリフダ・クラッチを回避し、逆に月面水爆を狙ったが、かわされた。寝技の攻防から後方回転エビ固めでのフォールを逃すと、隙を突かれて背後から3度目のキリフダ・クラッチを受けて脱出できずにギブアップ。NXT女子王座奪取に届かなかった。

試合後、怒りを爆発させた紫雷は勝利をアピールする王者を背後から襲撃。竹刀でめった打ちにしてからパイプいすを持った状態での月面水爆で追い打ちをかけて戦闘不能に追い込んだ。リングで大の字のベイズラーを指さしながら、会場を立ち去った紫雷は自らのツイッターで「タイトルを獲得することができなくてごめんなさい。でも決して止まらないと約束する。次にシェイナと対戦する時は徹底的にたたきつぶす」と闘志を燃やしていた。