優勝賞金100万ドル(約1億1000万円)を目指し、08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(32=チーム・クロコップ)が白星発進した。

ヘビー級5分3回で、ジク・トゥニィウィリー(30=米国)と対戦。体格とパワーで優位に立つ相手の動きを制御しながら、フルランドを戦い抜き、2-1の判定勝ちを収めた。KO、一本勝ちで獲得できる6点は逃したものの、確実に3点をゲットした。

左構えの石井は左ストレートを顔面に打ち込み、逆にワンツーも浴びる打撃戦を展開。2回に左ミドルキックを相手腹部に打ち込み、動きを鈍らせた。強烈なワンツーを浴びたものの、ケージ際まで追い込み、トゥニィウィリーに主導権を握らせなかった。

最終3回にはケージ際での攻防から大内刈りでテークダウンに成功。最後はガードポジションに入ったところで、フルラウンドが終了した。パンチ数では劣ったものの、計5回のテークダウンに成功したことで2-1の判定勝利となった。

試合後にはガールフレンドの元柔術女王クリスティン・ミケルソンをケージ内に呼び込み、勝利を喜ぶ記念撮影を行っていた。