08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(32=チーム・クロコップ)が総合マッチで米本土初勝利を飾った。

優勝賞金100万ドル(約1億1000万円)を目指し、年間で争う同リーグに初参戦。ヘビー級5分3回で、ジク・トゥニィウィリー(30=米国)と対戦した。体格とパワーで優位に立つ相手の動きを制御しながら、フルランドを戦い抜き、2-1の判定勝ちを収めた。

16年6月、米セントルイスで開催されたベラトール157大会で、クイントン“ランペイジ”ジャクソン(米国)に1-2の判定で惜敗して以来2度目の米本土マッチで勝利を挙げた石井は「なんも言えねえ」と感無量の表情で振り返り「オレたちはファミリーだ」と試合後、ケージ内にセコンド陣とガールフレンドの元柔術女王クリスティン・ミケルソンを呼び、記念撮影しながら自らの米本土初勝利を祝った。

体格とパワーで上回る相手を制御しながら的確に左ストレートをヒットさせた。ケージ際での大内刈りで倒すなど、計5回のテークダウンも奪った。判定結果以上の内容でのPFL白星デビュー。KO、一本勝ちで獲得できる6点は逃したものの、確実に3点をゲットし「勝ったよ。ウニピヒリ(内なる自分)」と自らを納得させるようにつぶやいていた。

 

★PFL2019ヘビー級順位表(6月6日現在)

<1>6点 デニス・ゴルゾフ(ロシア)

<2>6点 ケルヴィン・ティラー(米国)

<3>3点 アンテ・デリア(クロアチア)

<4>3点 アリ・イサエフ(ロシア)

<5>3点 フランシスマール・バローゾ(ブラジル)

<6>3点 石井慧(日本)

<7>0点 アレックス・ニコルソン(米国)

<8>0点 ジク・トゥニィウィリー(米国)

※同点の場合はポイント差などで順位決定。出場12選手で8強までがプレーオフ進出。