IWGPインターコンチネンタル前王者内藤哲也(36)が王者飯伏幸太(37)との激闘を制し、白いベルトを取り戻した。

3月のニュージャパン杯、4月のマディソンスクエアガーデン大会に続く、今年3度目のシングル対決。レスラーとして認め合う相思相愛の2人だが、前日の会見でリマッチなしと約束。区切りとなる一戦で熱がほとばしった。

熱くなるあまり、内藤が飯伏を投げ飛ばし、エプロンの角に頭を突き刺す危ない場面も。22分の死闘の末、内藤がバレンティアとディスティーノをたたみかけて勝利。マットに転がる飯伏に足を乗せ、大ブーイングを浴びながら不敵にベルトを天に掲げた。

前王者の時はベルトを投げ捨てるなどむげに扱っていたが、この日は机にしっかりと置いた。「このベルトにどんな価値があるのかいまだに分からないけど、1番欲しいベルトであったことは間違いない」。その先にあるのはIWGPヘビー級との2冠という目標だ。「この後、ちょうどG1クライマックスがあるわけでしょ。そこで優勝すれば自動的に誰にも文句いわれずに挑戦権が得られるんでしょ。手っ取り早いね。いいタイミングで戻ってきたね」。宿敵飯伏を倒した勢いで2冠ロードを突き進む。