ボクシング東日本新人王序盤戦の注目カードが、11日に東京・後楽園ホールで行われる。フェザー級予選2回戦で、亀田3兄弟のいとこ京之介(20=協栄)が、3連勝のホープ牛島龍吾(18=八王子中屋)と対戦する。

10日には前日計量が都内であり、亀田は57キロ、牛島は56・9キロと、ともにリミット57・1キロ以下でクリアした。

亀田は「絶好調。やるからには1回から倒しにいく。今までで一番やりやすい相手」と自信満々だった。「亀田の秘密兵器」として、18年元日デビューも2回TKO負けした。その後は元世界王者内山氏にも指導を受け、4月の予選1回戦では3回TKOなど3連勝してきた。

相手の試合は動画で1回見た。「これで優勝候補かと思った。フェイスオフでもへらへらして余裕なく、焦っている。どうみてもオレが一番で優勝」と豪語する。興毅トレーナーからは「落ち着いていけば勝てる」と言われている。「4回戦で負けているわけにいかん」と息巻いた。

牛島は昨年7月に、都立富士森高時代の17歳でプロデビューし、21世紀生まれで初勝利を挙げた。3歳から10年間ピアノをやっていたが熱が入らず。父親が極真空手出身の影響もあり、中2でジムに入門した。アマでは8勝7敗もプロにあこがれてプロ転向した。現在はバイト生活で「1戦1戦勝ち、まずは新人王で優勝を目指す」。

亀田の試合は1回戦を観戦した。「なんともない。自信を持って完璧に仕上げた。やってきたことを出すだけ」と冷静に話した。亀田の大口ぶりには、笑いながら「まあいいんじゃないですか。あとは結果で示す」とこちらも自信を見せた。